自省録 要約&書評【名言満載!1800年前に書かれた人生の教科書】

読書

こんにちは、tsukasaです。

今回ご紹介するのは自省録という本です。

この本は、私たちはどうやって生きていくべきかを示してくれる本です。

人生に漠然とモヤモヤしている人におすすめです。

著者について【五賢帝の1人】

この本の著者はマルクス・アウレリウス・アントニヌスです。

ローマ帝国の最盛期に在位した五人の優れた皇帝(五賢帝)の1人で、学校の歴史の授業でも登場します。

彼はローマ皇帝として忙しい日々を送るかたわら、哲学的な思索を好み後期ストア派を代表する哲人としても知られています。

要約【著者が自分に向けた言葉を集めたもの】

この本、実は外向けに公開するために作られたものではなく、マルクス・アウレリウス・アントニヌスが自分宛てに書いたメモ書きのようなものを、後から集めて1冊の本にしたものです。

そのため、文章に一貫性がなく同じ内容が繰り返されていることもあります。名言集のような感じだと思っていただけると良いかと思います。

また、自分に向けて書いた文章なので、当時のローマ帝国の状況やマルクス・アウレリウス・アントニヌスの仕事内容に関する記録はほとんどありません。

逆に言えば歴史の知識が無くても読める内容であり、扱っている内容が哲学や人生観なので多くの人に読んでもらえる本だと思います。

約1800年前という気が遠くなるほど昔に書かれた本ですが、今でも多くの人に愛されており、時代を超えて現代の私たちにも伝わる何かがこの本にはあります。

ここからはこの本を読んで私が感じた2つのポイントについてご紹介します。

内(自己)を意識せよ

1つめですが、この本の中には度々「外(他者)が何をしているのか、どう思っているのかは放っておけ、大切なのは自らがなすことに集中し、善き人でいることだ」という内容の言葉が並べられています。

私はこれまで人生において、なるべく自分で判断するように生きてきたつもりです。

しかしここ半年ほどは、仕事やプライベートにおける多くの変化に対応するために、外(会社、家族、友人)のことばかり気にするようになっていました。

そのため、何かを判断する時の基準が外になっており、自分のことは無視するようになっていました。

そのせいか、気は進まないがやらなければならないことが多く感じ、自分はなぜこの行動をとっているのだろうという気持ちで毎日を過ごしていた気がします。

しかし、この本を読むまで自分でこれに気づいていませんでした。

以下に本書から該当の文章(名言)を一部引用します。

君の人生はもうほとんど終りに近づいているのに、君は自己にたいして尊敬をはらわず、君の幸福を他人の魂の中におくようなことをしているのだ。

自省録 より引用

隣人がなにをいい、なにをおこない、なにを考えているかを覗き見ず、自分自身のなすことのみに注目し、それが正しく、敬であるように慮る者は、なんと多くの余暇を得ることであろう。〔他人の腹黒さに眼を注ぐのは善き人にふさわしいことではない。目標に向かってまっしぐらに走り、わき見するな。

自省録 より引用

あらゆる行動に際して、ただ自己にたいして美しくあろうということのみが君の唯一の関心事であり念願でなくてはならない。

自省録 より引用

いかがでしょうか?

外ではなく内をしっかりみて自分のやるべきことに集中しろと書かれています。

これからは自分で判断して行動しているか?自分にとってそれは美しいことか?という観点を持って生活するようにしたいと思います。

こうすることで、自分で判断するようになりブレにくく外のものに追われることなく生きていけるといいなと思っています。

公益的な行為をせよ

2つめは公益的な行動をせよということです。

以下一部引用です。

これを自然の欲するがままに生きることができたら、それで満足せよ。したがって自然がなにを欲するかをよく考え、ほかのことに気を散らすな。君も経験して知っているように、今まで君はどれだけ道を踏み迷ったことかもしれない。そして結局どこにも真の生活は光香あらなかったのだ。それは三段論法をあやつることにもなく、富にもなく、名声にもなく、享楽にもなく、どこにもない。ではどこにあるのか。人間の(内なる)自然の求めるところをなすにある。ではいかにしてこれをなすか。自己の衝動や行動の源泉として幾つかの信条を持つことによって。

自省録 より引用

快楽を善きものとして追い求め、苦痛を悪しきものにして避ける者も不敬虔である。

自省録 より引用

では君は心地よい思いをするために生まれたのか、いったい全体君は物事を受身に経験するために生まれたのか、それとも行動するために生まれたのか。

自省録 より引用

ただつぎの一事に楽しみとやすらいとを見出せ。それはつねに神を思いつつ公益的な行為から公益的な行為へと移り行くことである。

自省録 より引用

いかがでしょうか?

私自身はこれまで楽しいことや好きなことをより多くできるように、そして楽しくないこと、嫌いなことをやらないでいられるようにして生きてきた面があります。

この本の中では批判されるような生き方ですね。

しかし、この生き方をしてきて気づいたことがあります。

それはモチベーションの維持が難しいことです。

私自身もともと野心が強いタイプではないので、何に対しても「これくらいでいいや」と中途半端なところでやめてしまうことが多いです。

自分の欲をエンジンにして頑張るのは難しいと感じていましたが、どうすれば良いのかわかっていません。

この本の中では公益的な行為をしなさいと何度も書かれています。

自分の富や名声、快楽を追い求めるのではなく、公益のために行動せよと。

最近だと自分がやりたいことや、なりたいものを意識しろという意見をいう人も多い中、ここまで真逆の意見をいう人がいなかったので少し衝撃でした。

今に集中してただ公益的な行動をせよ。

少し極端な考え方にも聞こえますが、私の中で惹かれるものがあったので一度試してみたいと思います。

まとめ【手元においておくべき1冊】

要約にも書きましたが、綺麗にまとまった本ではないので少し読みづらいところもありますが、世界的名著ということもあって考えさせられる1冊です。

また、読む人の状況によって響くポイントが変わる本だと思います。

他の方が書いた書評を読んでみても、取り上げているポイントが異なります。

それだけ内容が濃いということでしょうか。

数年経って読み返すと、今とは違う学びがあるのではないかと思わせられるくらいとても味わい深い本だと思うので、ずっと手元においておきたい1冊です。

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