世界基準で学べる エッセンシャル・デジタルマーケティング 要約&書評

analysis デジタルマーケティング

今回は「世界基準で学べる エッセンシャル・デジタルマーケティング」という本の書評を書きたいと思います。

この本を読んだきっかけ

マーケティングについては大学の時に学んでいたので、基本的なところはある程度理解しているかなと思っていますが、「デジタルマーケティング」と言われると、実戦で学んだところが多く、体系的に学んだ経験がありませんでした。

一度きっちり学んでみたいと思い、色々調べたところ、この「世界基準で学べる エッセンシャル・デジタルマーケティング」の評価が高かったため、手にとってみました。

概要

この本の内容は、一言でいうと「デジタルマーケティングの全体像がわかる本」です。

「デジタルマーケティングとは?」という基本的なところから、広告やA/Bテストのやり方といった具体的なトピックについても触れられています。

著者はグーグル出身のマーケターの遠藤結万さんです。現在は、sparcc株式会社のCEOをされています。

感想・学び

本を読んだ感想・学びを3つご紹介したいと思います。

今までの広告は効果測定が困難だった

パート1の「プレ・マーケティングって何?」では、デジタルマーケティングの特徴を、テレビ広告や新聞広告などの旧来の広告と比較しながら、4つに分けて紹介しています。

その中の1つに「デジタルマーケティングは数値化しやすい」というものがあります。

かつて、「百貨店王」と呼ばれた偉大なマーケターである、ジョン・ワナメーカーは、かつて「広告費の半分が金の無駄になっていることはわかる。分からないのはどちらの半分が無駄になっているのかだ」と言いました。

世界基準で学べる エッセンシャル・デジタルマーケティング より引用

これ、面白いですよね。

旧来の広告では効果検証がとても難しいのです。

例えば、道路沿いに広告看板を建てたとしても、何人がこの看板をみて、その内何人が商品を買ったかということを計測するのは難しいですよね。(その道路を通った人全員を追いかけないといけませんね 笑)

こうなってくると、広告に効果があるのかどうかはもはや見えません。

デジタルマーケティングでは、全てというわけにはいきませんんが、数値が簡単に取れるので、実際に広告の効果が出ているのか検証できますし、より効果を出すための広告について戦略を練ることも可能です。

もちろん条件によっては旧来の広告の方が良いという場合もあるとは思いますが、「効果がよく分からない、なんとなく」なものよりも「効果がはっきり見えて、わかりやすい」ものの方が安心感があると私は感じます。

本当に需要はあるのか?

パート2の「本当にそれ、需要ある?」ではこんな言葉が書かれています。

企業にとって最大のリスクは「誰も欲しがらないものを作ってしまう」ということです。

世界基準で学べる エッセンシャル・デジタルマーケティング より引用

これは私も最近感じていたことでした。

新しいビジネスを始めたいという人の中には「これ、絶対欲しい人がいると思う」、「なんか売れそうだ」といった根拠のない自信や想像で突き進んでしまう人は結構いらっしゃいます。

このひらめきやアイデア自体は素晴らしいことだと思います。

ただ、そのまま突き進んでしまう前に、本当にそこに需要があるのかというところを検証することも大切だと思います。

需要がなければ、どれだけ良いものを作って、どれだけ広告を打っても売れないですし、作ってしまってからの方向転換はかなり大変でしょう。

この「プレ・マーケティング」の段階は、軽視されがちなところではありますが、私は実はとても重要なところだと考えています。

勘はあてにならない

パート8の「成功するためには失敗せよ」ではこんな話が紹介されています。

ダン・シロカーは、オバマ大統領の選挙戦でもっとも印象深い出来事として、以下の例をあげています。

「スタッフ全員が気に入っていたキャンペーン動画を(何といっても、政治家の演説ですから)、画像と比較するためにテストしてみたところ、他のどの画像よりも結果が悪かった」というのです。

世界基準で学べる エッセンシャル・デジタルマーケティング より引用

こちらもよくあるパターンかなと思います。

Webサイトなどを作っている時に、登録ボタンの位置を、チーム全体がなんとなく良さそうだと思った、という理由で決めてしまったり、上司やリーダーの「このデザインが良さそうだ」という声のみにしたがってしまい、思考停止してしまうということは現場ではよくあることだと思います。

デジタルマーケティングの世界では、そういった勘よりもデータを重要視することが求められます。

初めは勘であっても、その勘が本当に正しいのか検証することが大事だと思います。面倒に感じられますが、こういったことの積み重ねが成果に繋がります。

「ターゲットのことを私たちは何も知らない」ということを潔く認め、少しずつ検証していくということがデジタルマーケティング全体の大きなポイントの1つだと感じます。

まとめ

前書きにも書かれていましたが、デジタルマーケティングの入門者や経営者などにピッタリな内容となっています。

私個人にとっては知っている内容も多かったですが、共感する内容もたくさんありましたし、改めてデジタルマーケティングの全体像を復習できたと思います。

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