最高の体調 要約&書評【すぐに生活に取り入れられるTipsの宝庫】

読書

今回は鈴木 祐さんの最高の体調という本の書評を書きたいと思います。

著者について【メンタリストDaigoさんのリサーチを担当】

この本の著者は、10代のころから年に5,000本の科学論文を読み続けている「日本一の文献オタク」と呼ばれるライターの鈴木 祐さん。健康、心理、科学に関する最新の知見を紹介するブログ「パレオな男」を運営されており、最近ではメンタリストDaigoさんのリサーチにも携わっているそうです。

本の概要

もともと出版社に勤務されていた鈴木さん。当時は仕事が激務だったこともあり、生活が乱れてしまい、慢性的に体調がよくなかったそうです。

この状態を抜け出すため、様々な論文を読み研究を行ったところ、ある結論にたどり着きました。それは、私たちが抱える様々な問題は文明病が原因であるです。

私たち人類は急速に進化を遂げましたが、私たちの体はその進化に追いつけていない、このギャップが私たちが抱える様々な問題の原因で、この問題を解決するためには、進化を遂げる前の生活(狩猟採集民の生活)を取り入れていく必要がある。といった考え方です。

狩猟採集民の生活と聞くと、マンモスやジャングルでの生活をイメージしてしまい、そんなの無理!と思う方もいるかもしれませんが、ご安心を。この本の中では、食糧、運動、睡眠、テクノロジー、情報、人間関係、遊びの観点から、私たちにも実践でき、なおかつ科学的根拠のあるものが紹介されています。

未来への不安はどこからくるのか?

この本の中で著者は、農耕という概念が生まれたことで人類が未来を強く意識するようになったと述べています。農耕が生まれる前の狩猟採集民は基本的にはその日暮らしの生活をしているため、1年後や10年後のような遠い未来のことを考えることはありません。狩猟採集民には未来という感覚があまりないのです。

しかし、農耕を行う人類は1年後の収穫を考えて行動しますし、食糧を未来に残すことを常に考えて生活しなければなりません。残念なことに、私たちの脳はこの未来という概念がとても苦手で、これが原因で私たちは未来に対するぼんやりとした不安を頭から取り除くことができないのです。

一度未来を意識するようになってしまった私たちが、その意識を取り払うことは難しいです。そこで筆者は未来を今に近づけることを読者に勧めています。未来の自分と、現在の自分の心理的な距離を近づけていくのです。そのための方法の1つが自分の価値観を理解することです。

狩猟採集民の時代は、基本的に「生きて子供を産んで育てる」ということだけが人生の目的であり、とてもシンプルでした。現代の私たちはというと、有名になる、お金持ちになる、好きなことをする、など価値観が多様化しています。そのため、自分がどのような価値観で生きているのかぼんやりしてしまい、未来をどう生きていけば良いのか不安になるのです。自分の価値観を知ることで、未来がまとまり今に近づいてくるのです。

具体的な方法ですが、本書で紹介されている価値評定スケールというものを使ったアクティビティがあります。

これは、人生の重要な領域を12種類に分けたもので、それぞれのジャンルについてあなたがどのように行動したいかを短い文章で書いていきます。その後、それぞれのジャンルの重要度と一致度を10点満点で採点していき、自分の価値観にあった生活を送れているかをチェックします。このアクティビティにより、自分の価値観をクリアにし、今の生活の中で修正していくべき行動を洗い出すことができます。

私の場合は、友人とコミュニティの面で、どちらも重要度は6でしたが一致度が3と4になっており、ズレが生じていました。確かにその2つは私が最近モヤモヤしていたことです。

新しい出会いはそこそこあるものの、その人たちと深く繋がることはまれで、コミュニティに参加しても、継続的に参加できていません。

これまでなんとなくモヤモヤしていたところを、数字でパッと見せつけられるとモヤモヤが具体的な問題になり、解決策を考えることができます。

今回だと、私が考えた解決策は有料のコミュニティに参加する、外に出る日をあらかじめ決めておく、の2つです。有料のコミュニティだと、お金を払っているので欠席の可能性は下がるでしょうし、そもそもカレンダーに予定を入れておくことで他の予定が入ることを防げます。

筆者は本の中で、このアクティビティを定期的に行うことを勧めています。未来の不安が完全になくすことは難しいですが、今の自分の価値観を知っておくことでブレを修正し不安を軽減することは可能です。

生活のために働く者がいるとすれば、それこそが彼らの真の落ち度なのだ

この見出しは本書で紹介されている、アフリカの狩猟採集民族のブッシュマンの方が語ったと言われる言葉です。

この言葉からもわかるように、狩猟採集民にとって、狩猟することや採集すること、生きることそのものが遊びであると筆者は述べています。一見狩猟や採集はハードワークに見えますが、調査によると彼らはそれを苦しんでやっているわけではないということがわかっています。

しかし、現代の私たちは遊びと労働(生活)は別物だと捉えている人が多く、遊ぶことは狩猟採集民と比べると少ないです。遊びが少ないと幸福度が下がるという実験結果もあることから、私たちも遊びを積極的に増やす必要があります。

ここで筆者がおすすめしているのが、普段の仕事や生活を遊び化していくことです。良い遊びのポイントは2つ。1つめはルールがシンプル。2つめはフィードバックが早いということ。このポイントを普段の仕事や生活に取り入れていくための具体的な方法ですが、タスクを小さい単位にバラすこと、多くのことを一度に行わないことが推奨されています。

私が実際にやっている方法としては、タスク管理をする際にそのタスクにかかる見積もりの時間を記入します。その見積もり時間が60分以上だった場合はさらに細かいタスクに分割していくのです。また、そのタスクが終わった時に、実際にかかった時間も記入します。そうすることで、大きなタスクを持たなくなりますし、自分が作業に使える時間と見積もり時間を照らし合わせることで、その時にやるタスクを持ちすぎないのです。また、見積もりと実際にかかった時間の差がみられるので、ゲーム感覚も高まります。

なかなか遊びに当てられる時間を増やすのは難しいかもしれませんが、普段やっていることを遊び化するのであれば、取り入れやすいのではないでしょうか?

まとめ【納得感&実用性が高い】

本書では他にも様々な観点から「狩猟採集民の時代の生き方に、今の自分の生き方を近づけていく」ことについて述べられていますが、全ての項目において、エビデンスが取られており、非常に納得感がある内容となっています。

特に、人類の進歩が今の私たちが抱える様々な問題を引き起こしているという視点については大きく賛成です。過去にもこの話題に関する記事を書いているのでそちらもご覧ください。

また、本書では単に意見を述べるだけではなく、普段の生活の中で取り入れられる行動も合わせて紹介しており、読んですぐに行動に移せるといった点で実用性も高いです。私も本書で紹介されている行動をいくつか実際に行っていますが、効果を感じています。

健康になりたいという方はもちろんですが、ずっとモヤモヤとした不安を感じている方、より高いパフォーマンスを発揮したいと考えている方にオススメの一冊となっております。

タイトルとURLをコピーしました